米ウォルマート・ストアーズ 卸売事業拡大を加速

卸売事業を拡大するために、2014年6月62億3000万ルピー(約105億円)の増資を実施した。卸売事業は、キャッシュ・アンド・キャリーといわれる現金支払い方式によるもの。同社は、現在, インドでBest Priceと呼ばれる卸売店(20店舗)を操業している。

インドの卸売事業の現在の売上は、3000億ドルで、2020年までに7000億ドルに増加することが予測されている(McKinsey & Co)。

同社は、本年B2Bのネット販売パイロットプロジェクトを本年Lucknow,Hyderabadを開始している。顧客の反応は良いと言われている。今後、2,3か月にインドの全卸売店でネット販売を行う模様だ。

一方撤退の動きもある。インドで苦戦しているフランスのカルフールは、2010年に卸売業に進出、インド国内に卸売店(5店舗)を持っている。しかし、同社は、今年の9月末までに店舗を閉め撤退することを発表している。これに対し、独メトロは、本年5月に卸売店舗数を現在の3倍超の50店に増やす計画を発表している。グローバルな大手小売業の中で、戦略の違いが起きている。

以下フォルマートの最近にお動きを下記する。

2013年10月 インド大手小売業Bharti   Enterprises社との合弁卸売事業を解消、合弁会社の50%相当の株式譲渡を受け、単独事業とした。
2014年1月 100%卸売業子会社のWalmart Indiaを設立、132億8000万ルピー(約225億円)を出資した。
2014年4月 50店舗の卸売店を今後2,3年間に追加開店することを発表。
2014年6月 卸売事業拡大の為、62憶3000万ルピーを追加出資。

 

以上 開発部長