GEの仏アルストムを巡る1兆円規模の買収 インド重電機企業には好影響

関係筋は、今回のGEとアルストムの提携により中国の上海電気とアルストムとの合弁協議が進展しないとみる。

BHEL(インド地場国営重電機設備製造大手)は、中国の上海電気とインド市場で激しい受注競争を繰り広げている。今回の提携は、GEおよびアルストムと技術提携しているBHELにシナジー効果と競争力の更なる強化をもたらすことになるとインド関係筋はみている。BHELは、超臨界石炭ボイラー火力発電技術でアルストムに依存し、ガスタービンでGEと提携している。

また、インド地場の自動車鍛造部品大手Bharat Forgeにも好影響をもたらすかもしれない。

Bharat Forgeは、アルストムと蒸気タービンで合弁会社をインドで設立している。この合弁会社は、5000MWの蒸気タービンを生産することを目標とし、既に、蒸気タービン5基(450億ルピー、約760億円)を受注している。 以上