インド モディ首相 独立記念日(8月15日) 演説要旨

インドに来て、インドで作る: Modi首相グローバル企業の進出を歓迎 

2014815日、68回目のインド独立記念日を祝うに際し、インドの新しい首相「Narendra Modi」氏は、良い統治機構の確立、金融の充実、ディジタル・インドの構築から、観光産業の促進、女性の安全、モデル村落の建設、貧困の僕滅を国民に訴えました。

首相は、重要事項のひとつとして、インドをグローバルビジネスの生産ハブ化することをあげました。首相は、インドの若年層の能力の高さについて言及、世界の企業に対し、インドに来て、インドで物を生産、インドで販売するだけでなく、世界市場へ輸出することを要請しました。

インドには、良き技術、才能、規律、行動に関する決断力があるとし、世界の企業がインドに拠点を構え、エレクトロニクス、自動車、農産物付加価値化、紙、プラスティック、衛星、水産業等の分野で事業投資することに期待を表明しました。首相は、更に不良品率をゼロにし、環境への負荷もゼロにすべきことを強調しました。

製造セクターの成長が、雇用創出を増やすことにも言及しました。インドは35歳以下の人口が全体の人口の65%相当もあり、人口統計からの配当が常にあるにも拘わらず、この利点をこれまで生かし切っていない。熟練労働者のみが雇用を生み出し、進歩をもたらすので技能開発は、非常に重要だと語りました。

演説では、いくつかの構想を発表する一方、政府組織が単なる寄せ集めの団体から、目標を一つにし一丸となって取り組むことが、更なるインドの成長を促すとし、政府の統治機構の改革をすることを約束しました。更に、国家計画委員会を廃止、これに代わる新組織を創設、中央政府の機関が計画を策定、予算を配賦するこれまでの方式でなく、中央政府と州政府が共同のチームを作り、開発を促進することがより効率的であろうと述べました。州政府に権限をあたえることが、インドでビジネスを構築するプロセスを容易にするうえで、非常に重要であると指摘した。

製造業は、インドのGDP15%だけしか占めません。また、2013年度において製造業は、0.7%縮小している。首相の製造業部門に関する指摘は当を得ています。結果として、製造業部門の成長を促進するための種々の政策が今後発表されることが明白です。

尚、国賓として来日されるモディ首相は、日本企業の皆様に9月2日のセミナー(東京:ホテルオークラ)において演説をされる予定です。

以上 開発部長 2014年8月22日