インド シェア60%を超えた日本の乗用車メーカー  好調なホンダ

インド シェア60%を超えた日本の乗用車メーカー  好調なホンダ

モディ首相が首相に就任した今年の5月、インドの乗用車市場は、8か月ぶりに前年度比3%増の成長を遂げた。6月、7月もそれぞれ11.2%、12%、3か月連続のプラス成長が続いている。このインドで6月、スズキ、ホンダ、トヨタ、日産等の日本乗用車メーカーのシェアが60%を超えた。とりわけホンダは、ヒット車の投入により販売を大きく回復させた。

(日系乗用車メーカーの乗用車販売シェアの推移)

(出所:インド調査会社の数字を編集)

日本勢のシェア60%超えの主因は、スズキ、ホンダの好調さにある。5月、6月、7月のシェアは、スズキの場合、44.69%, 47.42%, 46.4%、ホンダの場合、6.59%, 7.66%, 8.09%とシェアをあげている。

ホンダの場合は、2011年のタイの洪水の影響でタイからの部品供給が停止したことにり同年9月27日に新発売した小型ハッチバック車Brioの生産が中断したこと等の影響で、2011年12月の月間販売台数は、1072台、シェア0.5%に落ち込んだ。その後、サブコンパクトセダンAmaze,ミッドサイズセダンCityのヒット、今年7月新発売した多目的乗用車Mobilio (約1万台の予約確保)の投入により本年7月には、月間販売台数を15,701台、シェアを8.09%と大幅に増加させたことが特筆される。ホンダは、インドでの生産が低コストであるという利点を生かし、手動ギア関係のインド製部品をアジア地域、ラテンアメリカ向けに輸出するとの報道がある。

以上 開発部長 2014年8月27日